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公立小松大学附属図書館
R5年度 国際文化交流学部 岡村徹先生 推薦図書
R5年度は国際文化交流学部 岡村徹先生に、全6冊の図書をご推薦いただきました。
第1回~6回の推薦文(全文)は、
[こちら]
です。
====================================================
タイトル; 『戦争とハンセン病』
著者; 藤野 豊
著者は資料調査だけでなく、多くのハンセン病回復者および関係者にききとりを続け、本書を完成させている。その膨大なエネルギーと謙虚さには同じ研究者として学ぶべき点が多い。本書は、「戦争と隔離」、「戦時下のハンセン病患者」、「植民地・占領地のハンセン病患者」の三つの観点から、患者らの人権について考察している。日本が行った隔離政策のもつ規則性、日本の植民地や占領地で行われた隔離政策との関連性、さらには世界全体における隔離政策の中での日本の隔離政策の体系性(位置づけ)を、日本近現代史の中で解明しようとしている。著者が述べているように、日本と植民地・占領地を一貫した絶対隔離政策が当時の大東亜共栄圏に存在したのか、その全体像の解明が求められているが、研究は始まったばかりと言えるかもしれない。
私は、本書を読む前に自身の言語研究のため、南太平洋にあるナウル島を複数回訪れることがあった。そのときに、第二次世界大戦下のナウル島で、39名のハンセン病患者が旧日本海軍によって海上で虐殺された歴史的事実を公文書等で知った。犠牲になったナウル島民は、10代が9名、30代が5名、40代が8名、50代と60台がそれぞれ2名ずつであった。事件の関係者は皆口をそろえて、当時は上官の命令は絶対だったので背くことが出来なかったと述べている。旧日本兵の衛生状態を保つために、当時の日本海軍第67警備隊の副隊長が部下に指示し、患者を殺害したことをラバウル戦犯裁判資料で確認できる。副隊長は、別件(欧州人殺害事件)で逮捕され1946年8月10日にラバウルで刑死したが、豪州軍は当該事件の背景を十分調査せず、刑を執行したが、あまりにも拙速だったのではないか。[・・・]
※文字数の都合上、全文は上記リンクより。
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書名
戦争とハンセン病
著者名
藤野豊著
登録番号
10029527
請求記号
498.6||Hu
出版者
吉川弘文館
出版年月日
2010/01
保管場所コード
中央図書館
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一般図書架
2
書名
ユートピアの崩壊ナウル共和国 世界一裕福な島国が最貧国に転落するまで
著者名
リュック・フォリエ著 林昌宏訳
登録番号
10003497
請求記号
274.6||Fo
出版者
新泉社
出版年月日
2011/02
保管場所コード
中央図書館
配架場所表示
一般図書架
3
書名
世界でいちばん石器時代に近い国パプアニューギニア
著者名
山口由美著
登録番号
10019885
請求記号
297.36||Ya
出版者
幻冬舎
出版年月日
2014/11
保管場所コード
中央図書館
配架場所表示
一般図書架
4
書名
Native son
著者名
Richard Wright
版表示
New edition / introduction by Caryl Phillips and Gary Younge
登録番号
50001827
請求記号
933||Wr
出版者
Vintage Classics
出版年月日
2020
保管場所コード
中央図書館
配架場所表示
一般図書架
5
書名
バウンティ号の叛乱
著者名
ブライアン・フリーマントル著 新庄哲夫訳
登録番号
10029565
請求記号
933||Fr
出版者
原書房
出版年月日
1996/02
保管場所コード
中央図書館
配架場所表示
一般図書架
6
書名
Shipwrecks and Seafarers' Scandals True Tales from Colonial Queensland and the South Pacific
著者名
Tony Matthews
登録番号
50001889
請求記号
930||Ma
出版者
Central Queensland University Press
保管場所コード
中央図書館
配架場所表示
一般図書架
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タイトル; 『戦争とハンセン病』
著者; 藤野 豊
著者は資料調査だけでなく、多くのハンセン病回復者および関係者にききとりを続け、本書を完成させている。その膨大なエネルギーと謙虚さには同じ研究者として学ぶべき点が多い。本書は、「戦争と隔離」、「戦時下のハンセン病患者」、「植民地・占領地のハンセン病患者」の三つの観点から、患者らの人権について考察している。日本が行った隔離政策のもつ規則性、日本の植民地や占領地で行われた隔離政策との関連性、さらには世界全体における隔離政策の中での日本の隔離政策の体系性(位置づけ)を、日本近現代史の中で解明しようとしている。著者が述べているように、日本と植民地・占領地を一貫した絶対隔離政策が当時の大東亜共栄圏に存在したのか、その全体像の解明が求められているが、研究は始まったばかりと言えるかもしれない。
私は、本書を読む前に自身の言語研究のため、南太平洋にあるナウル島を複数回訪れることがあった。そのときに、第二次世界大戦下のナウル島で、39名のハンセン病患者が旧日本海軍によって海上で虐殺された歴史的事実を公文書等で知った。犠牲になったナウル島民は、10代が9名、30代が5名、40代が8名、50代と60台がそれぞれ2名ずつであった。事件の関係者は皆口をそろえて、当時は上官の命令は絶対だったので背くことが出来なかったと述べている。旧日本兵の衛生状態を保つために、当時の日本海軍第67警備隊の副隊長が部下に指示し、患者を殺害したことをラバウル戦犯裁判資料で確認できる。副隊長は、別件(欧州人殺害事件)で逮捕され1946年8月10日にラバウルで刑死したが、豪州軍は当該事件の背景を十分調査せず、刑を執行したが、あまりにも拙速だったのではないか。[・・・]
※文字数の都合上、全文は上記リンクより。